大相撲 春場所

皆さま、こんにちは。サイクロア代表Nでございます。

先日の大相撲春場所、新入幕の尊富士の優勝で大いに盛り上がりました。ご覧になられた方も多かったのではないでしょうか。
新入幕でのいきなりの優勝はなんと110年振りだそうで、前回は大正時代まで遡ります。私も連日テレビで観戦していて大興奮でした。

千秋楽の取組で勝利した直後に本人が見せた、どこかほっとしたようななんとも言えない表情には本当に感動しました。大きな重圧から解放された安堵感にあふれていましたね。当たり前ですが、本人には相当な重圧だったのでしょう。
初土俵から優勝までの場所数も10場所と、それまでの24場所から大幅な記録更新です。

この尊富士、前日の取組で右足首を負傷しまして、千秋楽の出場が危ぶまれたのですが、本人の意思で強硬出場しての快挙。怪我を押しての出場には賛否あるかと思いますが、あの状況では誰も止められないでしょうね。師匠も止められなかったと言っておりましたし。この怪我が今後の力士生活に影響が無いことを祈るばかりです。

この、「力士生命をかけて土俵にあがる」というのは、いくら国技とはいえアメリカ人にはクレージーにしか見えないでしょうね。私も個人的には賛成できません。

大相撲は力士の出身地との結びつきが強く、尊富士の出身地である青森県五所川原市も大騒ぎだったようです。パブリックビューイングが行われるなど、街をあげての大変な盛り上がりとなっておりました。
出身地が盛り上がることで本人のモチベーションにもつながるでしょうし、相乗効果で頑張って欲しいですね。

その昔、私の小学校時代には、どの学校にも校庭に土俵がありまして、「わんぱく相撲大会」などと銘打って、町内の児童が強制参加させられたりしておりました。女子はさすがになかったと思いますが、時代背景を考えると、やらされていたとしても不思議ではありません。今の時代では考えられませんね。女子の参加どころか、強制的にまわしを付けさせるだけで大問題になりそうです。まさに「不適切にもほどがある!」ですね。

「相撲は国技」などと言われますが、小学校の校庭から土俵が消えて久しいのではないでしょうか。そのうち、野球も同じようになるのではないかと危惧しております。キャッチボールできるような場所もどんどん少なくなっています。

話は変わるのですが、先日地元で中学時代のプチ同窓会がありまして、旧交を温めてまいりました。昔日の相撲大会から幾星霜、当時のちびっこ力士達もすっかり歳を取りました。

私の中学時代はいわゆる校内暴力の全盛期で、荒れる中学校が全国的に問題になった時期に重なります。同世代の方で、同じような中学時代を過ごされた方、多いのではないでしょうか。

その荒れた中学校も生徒の数が減り続け、私が通っていた当時、一学年で200人近く居た生徒もいまや四分の一以下。当時5クラスあったのですが、いまは1-2クラスといったところでしょうか。
その後も出生数が減り続けているようで、荒れるどころかこれでは廃校の危機ですね。

人口流出も続いておりますし、過疎に少子高齢化のダブルパンチで、このままいくと自治体の存続すら危ういような気がします。まあ、それに一役買ってしまっているのが私、ということになるわけですが。

そんな中、少しばかり明るい兆しも見られます。
テレワークの普及により、関東から移り住む人がほんのちょっとですが、私の出身地でも出てきました。なんにも無いですし、冬の厳しさを経験したら長続きしないかもしれませんが、こういう動きが出てくるのは良いことですね。
あと、私の同級生で親の介護のため、関東の会社に所属したまま実家に戻ってテレワークしているという方も居ました。当事者は大変でしょうが、これも今後は避けられない問題でしょうね。

私のような世代でも、地方へ行けば「若手」として、地域コミュニティーの立派な担い手になります。テレワークが普及することで、少しでもこうした動きの後押しにつながればいいですね。