WBCによせて – 野村克也氏が大切にした言葉

皆さま、こんにちは。サイクロア代表Nでございます。

いよいよワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕しますね。メジャーリーグ組も合流し、盛り上がって参りました。楽しみです。
史上最強の呼び声も高い今回の侍ジャパン。絶対優勝してくれると信じて、応援したいと思います。

「財を遺(のこ)すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする」

ヤクルトなどの監督を歴任された故野村克也氏が大切にしていた、政治家後藤新平の言葉です。WBCで盛り上がる新聞のスポーツ欄のコラムで、先日紹介されておりました。
現在の日本プロ野球界で、指導者として活躍する野村チルドレン達を見るにつけ、氏が遺した功績の大きさに改めて気付かされます。晩年は色々とありましたが、その功績は色褪せることはないでしょう。

「人の育成は難しく、だからこそ価値がある」
レベルは全く違いますが、私も業界の端くれで人材の教育や育成に携わったりしておりまして、人材育成の難しさを日々痛感しております。 それだけに、この言葉の意味するところに深く感銘を受けてしまいました。

教育に関していうと、数年前から新卒社員向けの実務研修を担当しております。
毎年フレッシュな皆さんと数日間の研修期間を過ごすのですが、参加される皆さん真剣そのもの。当たり前ですよね。こちらも手抜きなど一切出来ず、かなり疲弊するのですが、それでも毎年フレッシュな皆さんと接することで私自身良い刺激をもらっています。

「この研修期間を通して私が話す内容は、今はピンと来ないかもしれないけど、この先配属されて、数年後にでもあの人あんなこと言ってたなぁと、思い出してくれたらうれしい」

毎年の研修の冒頭、新卒社員の皆さんにこのように語りかけています。
要するに、どれだけ心に残るメッセージを伝えられるか、ということなのですが、結果は確かめようもありませんので、実際のところどうなのかは分かりません。自分なりの感触では、毎年それなりの手応えはあるんですけどね。。

心掛けているのは、なるべく自分の実体験に基づいて、感じたことや考えをストレートに伝える、ということです。それなりに年取っていますので、大概のことは経験済みですしねw

短い研修期間ですので、伝えられることは少なく、浅いものかもしれません。ですが、私の教えた内容が、彼ら彼女らのこの先の人生で多少でもヒントになればいいなぁと、願ってやみません。それが毎年研修を引き受ける私のモチベーションでもありますし。