皆さま、こんにちは。サイクロア代表Nでございます。
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
日中が暑過ぎて、最近は夜のランにしているのですが、先日は危うくゲリラ豪雨に巻き込まれそうになりました。日中は酷暑に、夜はゲリラ豪雨と、なんだか夏のランもリスクだらけ。やはり早朝に走るべきなのでしょうが、朝はどうにも苦手です。
そんな夜のランですが、気付けば虫の声がかまびすしく、ここへきてようやく秋の訪れを感じるようになってまいりました。日中の暑さからは信じられませんが、季節は着実に移ろいつつあるようです。
そんな秋の訪れを感じ始めた8月末、驚きのニュースが飛び込んでまいりました。ワールドベースボールクラシック(WBC)のネットフリックス独占配信です。このままいくと、来年のWBCはニュースなどでのハイライトを除き、テレビで見ることができなくなりそうです。
「野球よ、おまえもか」と言いたくなりますが、スポーツ中継がどんどんネットの動画配信サービスへ移行しております。放映権料の高騰など、さまざまな要因があるのでしょうが、気軽にテレビで見られなくなるのは寂しい限りです。
前回2023年のWBC決勝戦は、平日にも関わらず視聴率が40%を超えたとも言われておりますが、ネット配信へ移行することで世の中の注目度はどうなるでしょうか。
ネトフリの契約数は現在1,000万世帯と言われておりまして、当然ながらテレビの普及率には遠くおよばず、このままの状態でいくと日本国内で視聴される方の人数は大幅に減りそうです。
ちなみに、私個人でいうとネトフリはすでに契約済みですので、いずれにせよWBCの視聴は可能です。気になっているのは、実況だったり解説だったりといったクオリティの部分。大変失礼なのですが、ネットの配信番組で野球の中継をいままでにも見たことがあるのですが、「この人誰?」的な人が解説を務めていたりして、どうしてもテレビ中継に比べてその点見劣りする気がします。
「村上、打ったー!」の絶叫?実況?とともに、前回準決勝のサヨナラ打を記憶している方も多いのではないでしょうか。そんなの要らないという人もおられるかと思いますが、個人的には普段見ているアナウンサーやタレントの方と一緒に喜ぶというのも、お祭りを盛り上げるうえで欠かせない要素のような気がしております。当時まだタレントとして活躍していた中居氏がオオタニを評した「泥だらけのストッパー」なんて名言もありました。
ネット配信への移行で、このあたりのクオリティがどうなるのか。
まあ、世界のネトフリですから、そんな私の懸念や価値観を打ち破る新しいスポーツ中継を見せてくれる可能性もあります。もしそうなら期待したいですが、そんなことになったらネット配信への移行がさらに加速しそうで、それはそれで怖い気もします。
普段ジャイアンツ戦をテレビで見ている身としては、あまり実感が沸かないのですが、野球の中継もネット配信サービスへの移行が進みつつあるようで、今回のネトフリでのWBC配信がその決定打となるかもしれません。テレビ中継とともに歩んできた我が巨人軍も、このままいくと永久に不滅ではいられなくなりそうです。
お年寄りに大人気のオオタニのメジャーリーグ中継だけはテレビに残してほしいと思うのですが、それも今後どうなるのか。この流れは止まらなそうな気がしております。
そんなテレビ世代の私も気付けば大相撲の取り組み(とくに平日)は、NHKプラスの動画配信で見ていたりします。平日の日中に大相撲中継を見ることができるビジネスパーソンもそういないと思いますし、使ってみると本当に便利。
1日待つとダイジェスト版に集約された動画が出たりして、さらに視聴効率が良くなります。配信の品質やサービスも今後さらに向上していくでしょうから、もうテレビ中継だけの世界には戻れないかもしれません。
とはいえ、大相撲独特の仕切りの時間も取り組みを盛り上げるうえで欠かせない儀式。動画配信だとどうしても飛ばしてしまいがちですが、あの独特の間を楽しむのも大相撲観戦の醍醐味でしょうから悩ましいです。

先日の日経新聞に興味深い記事が載っておりました。
有料のテーブルテレビが中心だったアメリカでも、スポーツ中継のネット配信が広がりつつあるようで、NFLの全試合を見るために必要な費用は、1シーズンでなんと22万円も掛かるとか。試合ごとに配信サービス異なったりするようで、全試合を見るためには、すくなくとも6種類のサービスに加入する必要があるそうです。
全試合を見る人もすくないでしょうからこれは極端な例としても、配信サービスが入り乱れるとこうした事態に陥る懸念があります。
ネトフリの野球中継参戦で、日本でもこうした配信サービスが入り乱れる事態になるのかどうか。一野球ファンとしては、レギュラーシーズンはDAZN、クライマックスシリーズを見るならアマプラ、日本シリーズはネトフリ、とかいった事態にならないことを願うばかりです。