山中湖ロードレース 2024

皆さま、こんにちは。サイクロア代表Nでございます。

大相撲夏場所、大の里がやってくれましたね。先場所優勝の尊富士に続き、若手の台頭で大相撲も盛り上がってきました。
この大の里、震災の記憶新しい石川県の出身でして、この優勝は地元にも大きな勇気を与えたことでしょう。私が子供のころに応援していた輪島と同郷というのも個人的に感慨深いです。

千秋楽の取組が気になっていたのですが、そのころ私は山中湖に居りまして、残念ながらリアルタイムで観ることができませんでした。大相撲夏場所の千秋楽当日は、毎年恒例の山中湖ロードレース当日。今年も行ってまいりました。
ちなみに当日は競馬の日本ダービー開催日でもあります。

今年は、なによりインバウンド需要の回復を実感する旅でした。
立川から特急電車で富士山駅へ向かうのですが、車内インバウンドの方で大混雑。指定券を持たない人が通路に溢れ、移動もままならない状態です。富士山駅までずっとこの状態でした。
コロナ直前もこんな感じだったのですが、前は八王子を過ぎると空いていたので、皆さんの行き先がコロナ渦を経て、高尾山から富士山へと延びていった感じです。

さらに凄かったのが富士山駅から山中湖へ向かう路線バス。いつも余裕で座れるのですが、富士山駅着時点から満席で、乗車待ちの人が全員乗り切れない事態に。コロナ直前にも見られなかった光景です。
運転手が「ネクストバス、プリーズ」と呼び掛けておりましたが、そのネクストバスは1時間近く待たないと来ませんし、乗り切れなかった人は大変です。乗車している皆さんも、ほとんどインバウンドの外国人観光客の方です。

そんな大変な思いをして、外国の皆さんがどこへ向かうのか。山中湖へ向かう路線バスの途中駅に『忍野八海』というところがあるのですが、ここが外国の皆さんにとにかく人気なんですよね。私は行ったことがないので魅力わからないのですが。

ちなみに、今年は1泊2日の旅で一度も富士山を見ることができませんでした。こんな年は初めてです。せっかく来られた外国人観光客の皆さんにとってはめったにない貴重な機会。天気のことなのでどうしようもないのですが、ツイてないですね。

富士山が見えないということは曇り空ということでして、夜から雨も降り、レース当日は雨の残る肌寒い天気となりました。
気温13度といっておりましたので、この時期にしては珍しく涼しくて、マラソンには最高の気候でした。
そのおかげもあって、今年は自己ベストを更新し、目標だった1時間45分を切りました。最後も余裕があったので、前半もう少し突っ込めばよかったと後悔しておりますが、その心の弱さを含めての自分の実力ですから仕方ないですね。

今年の宿は定宿の『富士山中湖ホテル』。2年振りだったのですが、経営が変わったようで、簡素化された部分もあるのですが全体的にはサービス良くなった気がします。
他の宿もいくつか泊まりましたが、会場へのアクセス、バス停への移動を考えると、立地はここがベストなんですよね。終わってからお風呂に入らせてもらえるのも大変助かります。

インバウンドの混雑の他、今年苦労したのがレース後の食事。もともとお店の数が少ないところに人が集中しどこも長蛇の列に。山中湖周辺での食事を諦めて富士山駅に向かったのですが、渋滞でバスが遅れに遅れ、またも『忍野八海』で多くの外国人観光客が殺到。 「ネクストバス、プリーズ」状態でした。

富士山駅周辺でも営業時間外だったり、臨時休業だったりで、やっているお店がほとんどありません。唯一開いていた駅ビル地下のフードコード1店舗も客が殺到し、捌ききれないということでオーダー受付停止になっておりました。
最終的に観光案内所で教えてもらった駅から少し離れたラーメン屋に行ったのですが、お店に入った時は午後3時を過ぎていました。軽い食事難民状態でしたね。

このオーバーツーリズム、なかなかに難しい問題です。私は今回押しかける側でしたのでエラソーなことは言えないのですが、移動と食事に難儀するのでは、楽しい旅とは言えません。
今回もせっかくハーフ自己ベストを更新したのに、印象に残ったのはそのうれしさよりオーバーツーリズムの問題でした。
これ以上人が増えるとさすがに厳しいと思うので、人流抑止のためのなんらかの対策が必要でしょうね。まあ、かといって富士山が見えないように黒幕を張るとか、観光客を追い払うようなことはしてほしくないと、個人的には思いますが。